1年間の思い出　２００７年

11月25日　父が亡くなりました。
8月と10月の2回、父と一緒にlusefの住む金沢へ遊びに行ったことは、生涯の思い出になりました。

迷夢の「老親」のカテゴリに、父の葬儀までのことを書きました。
まだ日が浅いうちに書いたので、読み返すと臨場感があり、はっきりと記憶が蘇ります。

しかし、それは私だけの記憶です。

母には母の、兄には兄の、姉には姉の、全く違う物語があります。

今までの映画鑑賞のお陰で、そういうふうに思えることが、私を支えています。

また、茂木健一郎さんの本を読み返すうちに、
記憶は、常に編集され、上書きされていくものだと理解できるようになりました。

それぞれの人にとって、その時その時の思いが、その時その時の真実なんでしょう。

父が亡くなって初めて、私には親を失うことの寂しさが、今まで本当には分かっていなかったと身に沁みます。
私より先に親を亡くした友人には、申し訳ないことをしてきたと思います。

父が前立腺ガンを宣告されて12年。
桜が咲く頃までの命と言われ、さあこれから親孝行のラスト・スパートだと思っていた矢先の急変でした。
これから、桜が咲くにつけ、散るにつけ、寂しくなるような気がしています。