コミュニケーション論序説  心に残った言葉

言葉というものが指し示す対象と記号との間に恣意的な関係しかない以上,
私たちが一つひとつの語に対して持っている「意味づけ」は各人の経験や思考によって若干なりとも違いがある。

したがって言葉の意味というものはあいまいなものであると考えざるを得ず,
つまり「あいまい性」というのは言語の持つ本来的な性質の一つであるということになる。

私たちは普段言葉を交わして何らかの理解に達したものと考えているが,
このことを織り込んで考えればこの「理解」というものが実はかなり危ういものであるということに気付かされる。

放送大学教材 「コミュニケーション論序説」 第8章 言語学とコミュニケーション (大橋理枝 根橋玲子著) より抜粋


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