政治的決定において,多数決が有効に機能するのは,
重要な基本的価値や問題については合意があり,小さい問題でのみ対立が生じた場合か,
もしくは少数派が将来多数派になり得る条件が存在している場合だけなのである。
ところが,言語や宗教,文化的アイデンティテイーにかかわる問題が争われる場合は,いずれでもなく,
多数決で押し切れば暴力沙汰や分裂を生じる。
そこで交替制(輪番制)や比例制が考え出され,400年にわたって「友好的妥協」が培われてきたのである。
放送大学教材 「ヨーロッパの政治史(’01)」 第9章 中立国の政治 (田口晃著) より抜粋
東南アジアの歴史(’02)
ヨーロッパと近代世界(’01)
社会福祉の国際比較
財政学
アメリカの歴史
現代の哲学(’01)
カウンセリング
現代日本の教育課題(’99)
日本語教育概論
放送大学学習暦
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