結婚がライフスタイルの選択肢の1つになってきているのである。
性別役割分業のメリットが減少しているのだとしたら,人びとは結婚にどのような魅力や意味を見出しているのだろうか。
それは,一言で言えば,愛情に基づき,人生をともに生きる生活上のパートナーを得ることのメリットであろう。
そのメリットを,経済学の概念を使うと以下のように説明できる。
結婚は,公共財と同じメリットをもつ。
公共財とは,たとえば,公園のように,同じ財を複数のものが共有する財のことを指す。
夫婦も同じ家に住み,同じ物を食べ人生を共有する運命共同体である。
さらに,結婚には外部効果がある。
外部効果とは,ある財を消費することが,その人のみではなく,他にも影響を及ぼすことをいう。
良きにつけ悪しきにつけ,一緒に生活していけば,お互いに影響を及ぼすことは避けがたい。
そして,よい関係が作れるようになると,プラスの外部効果が発生する。
これが結婚のメリットである。
放送大学教材 「21世紀の女性と仕事」 第3章 結婚の変容と少子化 (大沢真知子著) より抜粋
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